英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

『もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか』~真面目に英語を勉強してきたのに手応えがない方にぜひ読んでほしい!

こんにちは。英会話イメージリンク編集部の遠藤です。

 

昨日『もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか』という本を読みました。

もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか

もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか

 

 

当初はタイトルからして、『もしドラ』の二番煎じかなと軽く思っていたのですが、読み進めるに従って、その予想は大きく覆されました。

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【年末年始に英会話学習を始める方へ】約半数が脱落する最初の一ヶ月を乗り越えるための基本方針とオススメ教材

英語学習、続けられますか?

こんにちは!編集部の遠藤です。

年末年始は英語熱が高まる時期ですね。しかし、2月にはやめてしまっている方が多いのではないでしょうか?実際に編集部で調べたところ、一ヶ月以内に約半数もの人が脱落してしまっているのが実情です*1

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そこで今回は、脱落率の高い最初の一ヶ月を上手に乗り越える“3つのコツ”をお伝えします。

 

英会話学習のはじめにだれもが感じる疎外感とは?

私は英会話学習書などを執筆している関係でたくさんの方にヒアリングをしてきました。そのときによく耳にしたのが「レッスンで会話についていけなかった」、「参考書の解説がわからなかった」、「教材の物語に入り込めなかった」というものでした。

このような、近づこうと努力しているのに距離を縮められない感覚は「疎外感」と言ってもよいと思います。英会話学習の継続を妨げる最初の障害は、この「疎外感」なのです。

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疎外感を感じる理由1:日本語と英語は遠い言語

まず日本語と英語はそもそもお互いに遠い距離にある言葉で、「疎遠」なのはある意味仕方がありません。日本語話者にとって英語は習得の難しい言語であり、その逆もしかりということです。

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そんな英語を完璧にしようとすると、学ぶべきことが多すぎて普通の人であればすぐに容量オーバーになってしまいます。いわば、初心者が分厚い文法書をすべて理解していこうとするようなものです。

読み進めるにつれて範囲の広さに圧倒され、どれだけやってもキリがない感覚に襲われると思います。これは英語そのものに近づこうとすると必ず発生してしまうもので避けようがありません。そのため、そもそも英語を完璧にしようとはしないことがポイントになります。

 

疎外感を感じる理由2:漠然とした不安がある

これまでの挫折経験から英語に関してはセンシティブになっている方が多いのではないでしょうか。しかし、マーフィーの法則ではありませんが、また失敗するかもと思っていると、その通り失敗してしまうのが人間というものですよね。

このコンプレックスを逆手にとっている教材もあります。「日本人の英語はおかしい、ネイティブはこう言う」という類いのものです。一理あるように見えますが、「あれもおかしい、これもおかしい」では、読者は何を信じていいのかわからなくなり、最終的に英語難民か信者を生みだしてしまうだけです。

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教科書に記載されている英文がまったく正しくないなんてことはありえません。そのニュアンスをつかみきれていないから、実践したときに違和感がある使い方になっているだけです。細かい微調整をしてあげればよいだけで、これまで学んできた全てをちゃぶ台がえしする必要はないのです。

 

疎外感を感じる理由3:物語に入り込めない

英語で物語や会話を楽しもうと思っても、最初は英単語や英文法などわからないことだらけで、話の内容に入り込むどころかついていくことさえ難しいですよね。

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そこで提案したいのが、日本語で読んだことのある物語を「英語でも楽しむ」というものです。初めての内容を不慣れな英語で楽しむのは難しいことですが、既に入り込んだことのある内容であれば想像力でカバーできるようになります。何度も聞いているうちに、細かい英単語や英文法に引っかからずに物語を楽しめるようになります。

 

距離を縮めるときの3つのポイント

1、完璧にしようとしない

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2、いまの自分を信じる

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3、話の内容が描きやすい題材を選ぶ

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一ヶ月以上続けるための教材コンビネーション

以上の基本方針はわかったとしても、自分に合った教材を見つけるのは、なかなか難しいと思います。そこで私がこれまでに使ってきた教材や作った教材の中から、初心者が英会話学習を一ヶ月以上続けるための教材コンビネーションをご紹介します。

  • 肩の力を抜く『ずるいえいご』
  • 英文法をざっくり理解する『ハートで感じる英語塾 英語の5原則編』
  • 心構えから英文法まで一通りわかる『英会話イメージリンク習得法』
  • 英語に血を通わせる『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』
  • 自己啓発の一環として『Rich Dad Poor Dad(邦題:金持ち父さん貧乏父さん)』洋書kindle & audible

 

肩の力を抜く『ずるいえいご』(著:青木ゆか、ほしのゆみ)

ずるいえいご

ずるいえいご

 

『ずるいえいご』はこれまでに何度も英会話で挫折したことのある人には、ぜひとも読んでおいてほしい一冊です。本の前半部分だけでかまいません。中盤以降の言い換え練習はストレスになると思うので無視してください。

前半部分も漫画部分が多いので10分ほどで読めると思います。ざっと読んでおくことで、肩の力をうまく抜けるようになって、最終的に英語学習を長く続けられるようになると思います。

 

英文法をざっくり理解する「ハートで感じる英語塾 英語の5原則編」(著:大西泰斗、ポール・マクベイ)

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編―NHK新3か月トピック英会話 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編―NHK新3か月トピック英会話 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

 

英文法がゼロの状態では、やはり厳しいものがあります。しかし、多くの英文法参考書は緩すぎるか硬すぎるかで、英語にご無沙汰していた人には、あまり適していません。

そのなかで『ハートで感じる英語塾』はちょうどいいレベル感で、話の導入の仕方も英文法書のなかではピカ一です。すべてちゃんと読み込むというよりは、さーっと読み流して、ざっくりと捉えるようにすることをおすすめします。わからないところは、いまはわからないであって、いつかはわかるようになると思います。焦らずにサラッと読んでみてください。

 

心構えから英文法まで一通りわかる『英会話イメージリンク習得法』(著:遠藤雅義、英文監修:Victoria Bloyer)

英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

 

『ずるいえいご』(心構え)と『ハートで感じる英語塾』(英文法)を合わせた領域をカバーしているのが、『英会話イメージリンク習得法』です。

心構えの部分は、漫画ではないので少々堅くなっていますが、考え方が主体の『ずるいえいご』に比べると、『英会話イメージリンク習得法』のほうが実際の学習シーンまで踏み込んだ内容になっています。

英文法については、『ハートで感じる英語塾』が既存の英文法から気持ちをどう感じ取るかというアプローチなのに対して、『英会話イメージリンク習得法』では英文の裏側にある自然な感覚をまず説明して、それが英文法の何に当たるのかというアプローチを取っています。突然、規則が上から降ってくる英文法に違和感がある方には『英会話イメージリンク習得法』をおすすめします。

 

英語に血を通わせる『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』(著:スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ)

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

 

この本は、ネイティブの側から英語の感覚を説明した本です。子どものときに使う言葉を取り上げていて、日本人の私たちにとっても想像しやすい状況ばかりです。読み進めていて「へぇー、そうだったんだ!」と唸ることも多いと思います。

なお、この類のネイティブ本はたくさん出ていますが、スティーブさんの本は日本人英語をむやみに叩くような形式になっておらず、バランスが良いのでおすすめです。一気に読み通すのではなく、気が向いたときにパラパラとページをめくれば良いと思います。

 

自己啓発の一環として『Rich Dad Poor Dad』(著:Robert T. Kiyosaki)kindle & audible

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英語学習においては「英語でも楽しめる題材」を見つけるのが一番難しいところです。そういう題材が見つかってしまえば、英語学習の大半は成功したと言ってもよいと思います。

私が『金持ち父さん貧乏父さん』を使っている理由は、英語学習というよりも、自分がまだ上手くできていない考え方に気づけるからです。(以下は気に入っている一節です)

人生はそうやってきみをつつくたびにこう言っているんだ。『ほら、目を覚ませよ!きみに学んでもらいたいことがあるんだよ』ってね。

Each push is life saying*2, 'Wake up. There's something I want you to learn.'

何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えることだ。そうすればあとになって、二倍にも三倍にもなって返ってくる。このことはお金、ほほえみ、愛情、友情などいろいろなことに当てはまる。

Whenever you feel short*3 or in need of something, give what you want first and it will come back in buckets*4.That is true for money, a smile, love, or friendship.

私の使い方ですが、たいていお風呂や通勤中にスマホアプリ「audible」で英語音声を聞いています。どうしても気になったら、スマホアプリ「kindle」を立ち上げて英文を確認しています。

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 ※『Rich Dad Poor Dad』の英語音声はaudible.comでしか購入できないため、親会社であるamazon.com(米国アマゾン)のアカウントを取得する必要があります。詳しい方法などはこちらのサイトなどをご参照ください。なお、月額○ドルという申込形態もありますが、私はその都度支払うタイプで登録しています。

 

私は「英語学習で良い教材ない?」と聞かれたときに、よく『Rich Dad Poor Dad』をおすすめしていますが、その理由は以下の三点です。

  • ベストセラーなので、日本語版を既に読んだことのある方が多い。
  • 英文はわかりやすく、音声もかなりゆっくりのペースになっている。
  • 本の最初の部分は子ども時代の物語なので、情景をイメージしやすい。

実際に試してみる場合は、次のステップでやってみると良いと思います。

  1. 日本語版「金持ち父さん貧乏父さん」をざっと読む。
  2. まずaudibleを一回聞き流す。
  3. 二回目にaudibleを聞き流しながら、kindleで気になった英文を確認する。
    このとき音声のペースを主とします。kindleですべての英文を読んでいこうとすると、時間ばかりかかって面白くないのでおすすめしません。(そもそも、音声とスクリプトは完全に対応していません)
  4. 三回目以降はaudibleだけをずっと聞き流す。気に入った言葉はkindleで確認する。

 

英語学習の最初の一ヶ月は気持ちの上でアップダウンの激しい一ヶ月でもあります。そのため、受身でも続けられるものを用意しておくことがポイントです。

ここでは洋書『Rich Dad Poor Dad』を例に挙げましたが、洋画でもジブリの英語翻訳版でもいいと思います。みなさんにとってお気に入りの本や映画などを探してみてください。

 

まとめ

英語・英会話の習得は長い道のりです。しかし、その道のりは辛く厳しいものでなければいけないなんて決まりはありません。ぜひ、あなたに親身になって寄り添ってくれる教材やサービスを探していただければと思います。

*1:英会話教材は46%オンライン英会話は57%が一ヶ月以内に脱落

*2:倒置されていますが、細かい文法は無視して「何か言っているんだな」くらいで受け取るようにします

*3:short は「短い」→「足りない」のイメージ派生。short の意味がわからなくても、次に出てくる need だけを拾ってもOK。このような言い換えをしてくれているのも、初心者にとってはありがたいですね

*4:bucket は「バケツ」、複数形 buckets で「一杯」のイメージ

ネイティブ御用達のダンスバーで学んだ相づちの打ち方

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。先日、読者の方から次のようなご質問をいただきました。

コミュニケーション力(聞き手の相づちや、話の割り込み方など)を高めるためにはどうしたらいいですか?いつも相づちを上手く打てなくて、日本語的な「うん、うん」といった相づちを打ってしまうパターンがほとんどで困っています。

確かに言われてみれば、あんまり相づちの表現って中学、高校で習った記憶がありませんよね。

せいぜい、”Un-huh(アーハー)”、”I see”、"OK"ぐらいじゃないでしょうか?

実際に私も英会話をはじめたときは相づち表現は上記のものぐらいしか知らなかったので「レパートリーとしてこれだと物足りねぇな。しかもこんな金太郎アメのような相づちを打っていても話が続かんし」ということは感じていました。

そこで私は、彼らがどんな相づちをするのか、実際にネイティブ御用達のダンスバーに毎週通って調査したことがあります。下戸でダンスもできない私はダンスバーは苦痛以外の何者でもなかったのですが、得られるものはかなりありました。

そこで今回は私がダンスバーで満身創痍になりながら発見したこと・気づいたことをご質問にあった相づちのタイミングや返答のフレーズも踏まえ、具体例を挙げてご紹介します。

相づちのタイミング

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ちょっと!また僕が話してる時に「うんうん」って言ったでしょ!?

相づちはネイティブが一瞬話にポーズ(間)を置いたときや、”Can you understand?”などと直接聞いてくれる時だけでオーケーです。

日本人同士だと、相手が話している最中にも「お前の話聞いてるよ」、という意味で「うん、うん」「はい、はい」と常に何か相づちを打つことが多いですよね。

実際に私も日本語のノリで相づちを打っていたのですが、友人のネイティブが

「別にいちいち相づち打たなくても、要所要所だけでええぞ」

と言ってくれて「あ、そうなんだ。」と思うようになりました。

最初は相手が話している最中に「相づちを打たない」、ということに気持ち悪さを感じると思います。私も相づちを打たないことに慣れるまでは、意識的に会話の内容に集中して相づちを忘れることで、日本的な相づちをしないようにしていました。

もちろん程度問題はありますし、会話の最中に能面のように一言も発しないというわけではありません(笑)そこは注意してください。

*1

 

返答フレーズ

“Un-huh”、”I see.”、”I understand.”という相づち以外に私が使う返答フレーズを、実例とともにご紹介します。なんかこれ自分の英会話にも使えそう、というのがあるかもしれないので是非参考にして見て下さい。

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「Do you copy?(わかったか)」「Copy that(了解)」無線の時の受け答え

IBHのヘルメットにウィルコックスのL4G24,ボレーのX800....レンズはタイラップで固定してない....

おっとここは英会話のブログだった

話に賛同するとき

A:うちの研究室の先生って、金に汚いよな?

B:自分もそう思うよ

A:Our lab teacher is so stingy, right?

B:I think so, too. 

A:つまり、こういうことか?裸で外に出てはいけないっていう・・・

B:そのとおりでございます

A:You mean like this? I can't go outside naked...

B:Exactly.

A:今のうちに、先生の部屋の鍵、ボンドでくっつけちゃおうか?

B:いいねぇ

A:Shall we fill the teacher's lock with glue now while we have the chance?

B:That sounds good!

話の内容がわかったとき

A:おまえはそっちを見ていてくれ。

B:了解、わかった

A:You look that way.

B:OK, got it.

A:あの先生の顔を見ると、バットと覆面が欲しくなるな。

B:その気持ちわかるぜ

A:When I see that teacher's face, I wish I had a bat and a mask.

B:I understand your feelings. 

A:こうやってやると窓ガラスを割るときに音が出ないんだぞ。

B:なるほどなぁ

A:If you do it like this, it doesn't make a noise when the glass breaks.

B:I see....

 

話が分からない、もしくは同意しかねるとき

A:くぁwせdrftgyふじこlp

B:ちょっと待って、なにを言っているのか分からん

A:くぁwせdrftgyふじこlp

B:Wait, I can’t understand what you are talking about…

A:裸で警察署に行ったら楽しいと思わないかい?

B:同意できんわ

C:そうは思わんよ

A:It'd be funny if he went to the police station naked, don't you think?

B:I can’t agree.

C:I don’t think so.

 驚いたとき

A:こういう風に持つと、ナイフを持っているようには見えないんだよ

B:すげぇ!!

C:カッコイイ!

A:When you hold it like this, it doesn't look like you're holding a knife.

B:Awesome!!

C:Cool!

A:これ、研究室の先生の車の鍵

B:マジかよ!!

C:お前本気か?

A:This is the lab teacher's car key.

B:No, way!

C:Are you sure?

相手が話している内容に対して適切な返答をする、というのは最初は意外に難しいです。なので私は今、自分が話している内容を自分が「聞く立場」だったらどういう返答をするだろう、と意識して会話していました。

この視点で相手の返答を意識すると、適切な返答がわかってくると思います。

ボディランゲージ

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こんなん言われんでもわかるわ、というものから説明されないと全くわからないものまで

ネイティブは私たち日本人に比べ、ボディランゲージをよく使うことはご存知かと思います。大体のボディランゲージは初見でも意味はわかったりしますが、中には事前に知っておかないとものもあります。

手を小さくひらひらさせる

しかめっ面をしながらだと「(自分は納得できないが)まぁまぁいいんでないの」

表情を変えないでやると「まぁ、こんなもんだよな」

 「So so」このイメージです。可もなく不可もなくって感じいうニュアンスですね。

口をへの字にして両手でサムズアップ

すごいだろ!?と相手に自慢したいとき

ほめられたとき・うまく行ったときの、「ドヤ」

 親しい仲でよく見られるボディーランゲージです。

ドヤ顔といえばわかりやすいと思います

人差し指と中指をくっつけて、相手に向けて2回折り曲げる

今から言うフレーズや単語を強調したいとき

嫌味や皮肉を言うとき

これはなかなかわかりにくいジェスチャーです。

「この話は重要だからよく聞けよ」という意味で、元々の由来は「”  “」、「Quote & Unquote=引用開始・引用終了」の形を指で表現したものです。

 嫌味のときに使う場合は

(居酒屋にて)

A:あれ?先生は?

B:自分が払えばいいのに”また”生徒から1000円ずつ飲み代巻き上げてる。

A:Hey, Where is the teacher?

B:He could just pay for himself, but he's ripping off his students "again", ¥1000 each for his drinking money.

この、「また」に相当する「again」のときに人差し指と中指をクイックイッとしながら言うと嫌味となります。

嫌な顔やニヤついて人を小馬鹿にしたような言い方をするとなおベターです

私は普段の会話の中でボディランゲージはほとんど意識していなかったのですが、お互いの声が聞き取りにくいダンスバーという場所を通してボディランゲージの大切さを意識するようになりました。

まとめ

英会話での相づちや返答のテクニックについてご説明しました。

相づちやボディランゲージは文法や単語と並んで重要なのですが、あまり重要視されていないのか、紹介されていても、サラっと紹介されていることが大半です。

しかし、これまで見てきたように、文字で表せない仕草や感情の表現といったものが英会話では特に重要になるので、記憶に留めておいていただければと思います。

会話の場数を踏むことで、その場に応じた適切な「相づち」が自然に打てるようになり、レパートリーも増えると思います。「こんな表現の仕方、間の取り方があるんだな、面白いな。次から自分も使ってみよう!」と楽しんで実践していただければと思います。

 

*1:

日本語の会話みたいに常に相づちを打っていると、ネイティブはどう感じるの?と聞いたところ、

「人によるけれど『本当に話を聞いてくれているのか?』『話を聞く気が無いのか?』『早く帰りたいのか?』って思うかな。もちろん日本にいるネイティブなら日本人の相づちに他意はないことは分かっているからいいんだけど、国外で英語を話すのならこのことは知っておいた方がいいかも。」

と答えてくれました。

発音の練習なんて必要ない!ネイティブっぽく話せるようになった私のやり方

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

先日、東大連に参加して阿波踊りを体験しました。まわりの観客が「みてみて!東大生だよ!」と私にカメラを向けていましたが、私は当然東大出身なんかじゃありません*1。ごめんねー。

さて、二年ほど前のことですが、留学予定の後輩が「英語に自信がないんです…」と相談に来たので、ネイティブの友だちを交えて三人で夕食に行ったことがありました。

後輩「今井さんの英語の発音は少し日本語英語っぽいところもありますが、目を閉じて二人の会話を聞いていると、殆どネイティブ同士の会話のように聞こえるんですよね。やっぱり発音を直す教材とか買って、練習したんですか?」

ネイティブ(以下「ネ」)「確かにこいつの発音はきれいだけど、こいつがそんなに真面目に発音の練習をすると思う?実験器具の整理もしないで先生に注意されるくらい適当な人間だぞ。単に君より場数を踏んでいるだけだよ。」

今井(以下「今」)「余計なこと言わんくていいって。まあ、でも一人で何度も繰り返して…みたいな発音の練習はしてないな。場数を踏んでることもあると思うけれど、こう見えて俺なりに気をつけていたこともあるんだよ」

そのときドヤ顔で後輩に話したことを、今回は3つにまとめ直してお伝えしようと思います。

その時点で「自分にしっくりくる」発音で堂々と話した

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発音なんて飾りです。ウチの母親にはそれがわからんのですよ。

私は英会話初心者の頃から、日本語英語でもいいので、自信をもって英語を話すようにしていました。自分の発音が正しいかどうかは気になりましたが、相手の反応を見て、伝わっていればそれでいいや、と思っていたわけです。

そんな私も「ネイティブのように英語を話してみたい」とは思っていました。なので、自分の発音とネイティブの発音を比べて「このギャップを埋めるのはしんどいな」と感じていたのも事実です。

しかし、あることをきっかけに吹っ切れることができたのです。

それは英会話をはじめて少し自信がついてきた6ヶ月頃のことでした。英語なんて全く話せないウチの母親が、私の英語を聞いて「アンタの英語は日本語英語だから、まだまだだね」と言いおったのです。

それを聞いて腹が立つと同時に相当凹みました。自分の話していた英語が全否定されたような気分になったわけです。*2

そのあとしばらくの間、自分の発音について悩んでいたわけですが、最終的に「こんなん考えてても意味ねえわ。俺は日本人なんだから日本語英語で話すのは当たり前だろう。現にいま友だち(ネイティブ)には通じてるんだから、それでいいじゃねえか!」という結論に至りました。

半ば母親に対する逆ギレのような結論ですが、その反発心をバネにすることで「ネイティブの発音」という呪縛から吹っ切れることができたのです。実際にそれ以降は「自分の発音はネイティブっぽいんだろうか…」とビクビクせず、より堂々とアグレッシブに言えるようになりました。

聞いたままを素直に口に出してみた

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英語の本来の発音とは異なっているものもある

「自分にしっくりくる発音で、ガンガンいこうぜ!」と意気込んでみたものの、現実には、ネイティブにとって聞き取りやすい発音が存在することも確かです。実際に英会話初心者の頃は、友だち(ネイティブ)から「堂々と話してくれるのは良いんだけど、聞き取りにくい」とよく言われていました。

そこで「どうすればアイツが聞き取りやすいように話せるんだろうか…?」と考えるわけですが、発音記号を勉強して読むなんて選択肢は私にはありませんでした。

いろいろ考えて、「結局、アイツの英語をそのままコピればいいんじゃね?」と思い、「教科書的にはどうか知らんけど、自分にはこの英語はこう聞こえる」というスタンスで、聞こえてきた音をそのまま口に出すことにしました。

「ちょっとそこの ”ヴァイタミンウォーター” 取ってくれる?」

「”ヴァ・・・?”(口に出して言えないぞ?)何?」

「”ヴァイタミンウォーター!” お前の目の前にあるヤツ!」

「これ?“ビタミンウォーター” …なるほど “ベイタミンウォーター” か」

「”ヴァイタミンウォーター” だけどな」

「”ヴィトミンウォーター”」

「OK。まあこんなもんでしょ」

「おう。今日はこれぐらいにしといてやるわ」

「Pass me that "vitamin water."」

「"ヴァ・・・・?" What?」

「"vitamin water.” Right in front of you!」

「This? Oh I see. ”ベイタミンウォーター”」

「That is ”vitamin water.”」

「”ヴィトミンウォーター”」

「A-ha, close enough.」

「OK. That's enough for you today.」

最初のうちは、友だちの話した英語をうまくコピーできないことが頻繁にありました。そんなときは友だちに会話内容を書いてもらって、「友だちの発音」と「文字として書かれた英語」とを比較して、自分でなんとか言えそうなワンランク上の発音にチューニングしました*3

実際に話す機会を見つけて発音をブラッシュアップした

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肌のツヤとハリには自信あります

友だち(ネイティブ)の発音を真似ると、その場では一時的に発音が改善されます。しかし、改善された発音も時間が経つにつれて、元に戻っていってしまいます。そこで、私はチャンスがあれば友だち相手に復習をしていました。

「コーヒー買いにいこうや」

「おう」

「お前また “ベイタミンウォーター” か。好きだなー」

「好きだからいいじゃん。しかも “ヴァイタミンウォーター” だし」

「"ヴァイトミンウォーター"」

「"ヴァイタミン"」

「"ヴァイタミンウォーター"」

「OK。お前の割にはいいんでない?」

「細けぇな。というか、なんで "ヴァイタミンウォーター" そんな好きなの?お前そんな顔で美肌狙ってんの?」

「狙ってねぇよ!味だよ味!」

「荒ぶるなって、お肌が荒れるぞ。"ヴァイタミン" とっとけ」

「このケツ野郎!」

「Let's go to get some coffee.」

「OK.」

「Are you buying ”ベイタミンウォーター” again? You really like it.」

「Leave me alone, and it's ”vitamin water.”」

「”ヴァイトミンウォーター”」

「"vitamin"」

「"ヴァイタミンウォーター"」

「OK, that was enough for you.」

「You're so nitpicky. But why do you like ”ヴァイタミンウォーター” so much? Do you want to have beautiful skin?」

「No! It's the taste!! Taste! Taste!」

「Don't get so upset.Your skin will get worse.Take more ”ヴァイタミン.”」

「Asshole!」

このように、うまく言えなかった英単語を実際に何回か使ってみることで、自分の発音を友だちが聞き取りやすい発音へと徐々にブラッシュアップしていったわけです。

まとめ

自分の発音が日本語英語だからといって、恥ずかしがる必要も卑屈になる必要もありません。そのとき自分にしっくりきている発音で堂々と話してみてください。また、話し相手の英語を聞いて、それをなるべくそのまま真似してみてください。

理想の「ネイティブの発音」ではなく、現実の「話し相手の発音」のほうが真似しやすいはずですし、相手からフィードバックをもらうことでブラッシュアップしていくこともできます。

また、このような方法で英語の発音のブラッシュアップを繰り返していると、ブラッシュアップした単語の影響を受けて、他の単語もネイティブにとって聞き取りやすい音になる、という連鎖反応が起きてきます。

これは「ネイティブが言いそうな発音」の当たりをつけられるようになる、ということです。こうなればしめたものです。是非そうなるまで気長に続けていただけたらと思います。

*1:東大連は申し込みさえすれば、一般の方でも参加できるオープンな連です。ただし基本は学生連なので、ノリもかなり大学生っぽい感じです

*2:「やーい、お前の英語、日本語英語!」は、英会話初心者には禁句です。

*3:会話を遮らないように、チューニングは2、3回(1分程度)にとどめていました

「うわっ…俺の英語、発音悪すぎ…?」→発音を完璧にしたからって絶対通じるわけじゃないよって話

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

前々回のブログ記事「大学で成績ワースト5常連だった私が、英会話ができるようになるまでのお話」で、徳島大学の英語の授業で私がお話ししたことをご紹介しました。

そのスピーチの後、授業を受けていた生徒さん(以下「Aさん」)から「発音」に関するご相談を受けたので、そのやり取りを今回の記事ではご紹介させていただきます。(Aさんには記事掲載の承諾を頂いております)

Aさんが言うには「留学生交流会でネイティブと会話をする機会があったんですが、自分の英語が通じなかったんです…」とのこと。詳しく聞いてみると、次のようなやり取りがあったそうです。

(ネイティブが手元のプリントに書かれていた「グローバル」というカタカナの文字を指さして)

ネイティブ(以下「ネ」)「これどういう意味?」

「グロゥバル!」

「?」

「(通じなかったか)グローバァル!」

「?」

「・・・グルゥバァル!」

「?」

(やべー伝わんねー。どうしよう…)

韓国人留学生「<z{‘#= ”global” !#4$@*+;<z{‘#=^\>?1」

「Ah, OK. ”global.”」

Aさんは自分の英語が通じなかったことにショックを受けましたが、それでも「将来留学したい」という希望をもっていたので、これからどうしたものかと私に相談にきたとのことです。

「自分の英語が通じなかったのは発音が悪かったからだと思うんです。オススメの『発音』の教科書や参考書とかありませんか?」

「発音かあ。発音を完璧にしたからって、絶対通じるわけじゃないんよね」

「えっ?発音が良くても通じないことがあるんですか?」

「そう思う気持ちはすげぇわかるんだけどね。日本語でも同じことがあるじゃない。例えば『シャワリ』って言われて、すぐに何のことかわかる?」

「サワリですか?話のサワリみたいな。その阿波弁バージョンですか*1?」

「違うんだなー。社員割引の略だよ。自分の会社の製品は安く買えたりするじゃん、それのことだよ。こんなふうに日本語でもいきなり言われたらわからんでしょ」

「なるほど、発音が良くても通じないことがあるわけか…。じゃあ、僕はどうすれば良いんですか?」

「まずは発音に頼らずに、なんとかその場を切り抜ける方法を考えたほうがいいよ。自分の対処法を伝えるから参考にしてみて」

 表現を変えてみる

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自分なら無人偵察機RQ-4 ”Global Hawk” を例に出すけどな

最初にAさんに伝えたのは、別の似たような表現で説明する方法です。正確な意味はさておき、global といえば「世界中」のようなイメージがあると思います。それと似たフレーズで言い換えてみるわけです。

  • all over the world
  • a lot of counties
  • every country
  • many countries
  • whole world

もちろん、ニュアンスとしては global とズレた表現もあります。しかし、このようにいくつか並べていけば、ネイティブは「なんか『世界中』っぽいこと言ってるな…。あっ、”global”ね」と気づいてくれるはずです。

他にも「絵に描く」方法もあります*2。とりあえず世界地図っぽいものを書いて、ぐるっと丸で囲んで「グローバル」と言ってみる。これでもきっと伝わるはずです。

話の流れから理解してもらう

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察して、どうぞ

Aさんによると、先ほどの韓国人の留学生は単語のみではなく、自分なりに「global」を英語で説明していたそうです。現場にいなかったので正確にはわかりませんが、きっこんなような感じのことを言っていたのでしょう。

韓国人留学生「This word means "global" in English, and the print-out describes the "Cross-cultural Communication" lecture which we are going to take from now on.」(この文字は英語の"global"で、このプリントは私たちがこれから受ける『異文化コミュニケーション』の授業を説明したものだよ)

単語だけではなく、話の流れを使って説明すると自然と関連する言葉がでてきます。そのため相手に伝わる確率がぐっと高くなります。初心者のころはセンテンスを組み立てるのが難しいと思いますが、頑張って話の流れで説明できるようにしましょう。

話を流す

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そんなことよりサメの話しようぜ

最終手段は「なかったこと」にして、話を流してしまうことです。言い換えのフレーズやセンテンスも使って説明してみたけれども、それでも伝わらないなんてことは、これから先もきっとあるはずです。そういう場合は、話を流して話題を変えてしまいましょう。

このときに

「I can't pronounce this word or explain its meaning any better. Why did you want to know what this word means?」(これ以上発音も説明もうまくできねえよ。ともかくどうしてこの単語が何を意味してるんか知りたいと思ったん?)

などと逆に質問することも話が広がる良いきっかけになります。「グローバル」を尋ねたネイティブも、本当にその意味が知りたかったというより、話のきっかけとして軽い気持ちで聞いたのかもしれません。

質問されるとどうしても「答えなきゃ!」と思ってしまいますが、こだわりすぎるとお互いに居心地が悪くなってしまいます。

「Okay, let's change the subject.」(とりあえず次の話題に移ろうや)

と話題を変えてしまうことはお互いにとって悪いことではないので、長引きそうだったら、さっさと話題を変えてしまいましょう。

まとめ

実際に会話をしている場面では、発音が悪くて相手に伝わらなかったとしても「いまから発音の練習してくるから、一ヶ月ぐらい待ってて」というわけにはいきません。かといって「通じない!はい解散!」というわけにもいきません。

その場で出来ることは手を変え品を変えて相手に伝えることです。これが「表現を変える」「話の流れで伝える」ということです。しかし、それでも伝わらないことはあります。そんなときは思い切って「なかったこと」にしてしまいましょう。

*1:徳島では【サ・シ・ス・セ・ソ】を【シャ・シ・シュ・シェ・ショ】と言う傾向がある。先生=シェンシェイ!?これが徳島のリアルです

*2:絵がかける状況ならさっさと”global”とスペルを書けばいい、というツッコミはナシの方向で

「英会話の最中に出てきた知らない英単語はどうやって覚えましたか?」読者からの質問に答えます

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

前々回の記事「英会話ペラペラの私がネイティブとのレッスン中に避けた3つのこと」でid:gontama29さんから

「優等生らしい会話をしない」は「会話の目的は仲良く話をすること」と言えるでしょう。この方法の中では新しい語彙を覚えるタイミングが無かったので次回お願いします。

というコメントをいただきました。「英会話の最中に出てきた知らない英単語はどうやって覚えたのか」というご質問だと解釈してお答えします。

結論から言うと、会話の内容からその単語の意味を類推して、実際に自分も口にだしてみることで、身につけるようにしていました。「英単語を覚えた」ではなく「英単語を身につけた」という感覚ですね。

具体的にどうやったのか、またまた優等生らしくないbad words(悪口、汚い言葉)を使って説明したいと思います。

知らない英単語と状況を結びつける

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絡み酒のウザさは万国共通

英会話をはじめて7、8ヶ月ごろのことです。居酒屋で友人のネイティブ(以下「友人M」)と飲んでいたときに、たまたま近くにいた外国人の男が友人Mに絡みはじめたことがありました。友人Mはその男と顔見知りだったらしいのですが、心底嫌そうな顔をして「あいつ酔っ払うと、ケツ野郎(asshole)になるんだよな」と言いました。

今井(以下「今」)「ashloleってなに?」
友人M(以下「M」)「違うassholeだ」
「ass-lole?」
M「穴、ケツの穴!これ!」
「ああ、ケツ(ass)の穴(hole)でケツ野郎か」
M「何回も聞きやがっておまえケツ野郎だろ」
「まあね。ってかお前のケツきたねぇよな」
M「やっぱ、お前はケツ野郎だな!」

I: What's an "ashlole?"
M: No, it's "asshole."
I: "Ass-lole?"
M: No, hole! The hole of the ass!
I: Oh, the hole of the ass, meaning someone who is an asshole.
M: You're the asshole for asking so many times.
I: You're right. But you have a dirty ass.
M: Just as I thought, you're as asshole.

 ”asshole” という単語をとっさには聞きとれなかったので、こういうやりとりになったわけですが、聞き取れていなくても「嫌なやつ」というような意味だということは、友人Mの表情からわかりました。

このように私は知らない英単語に出会ったときは、その英単語が使われている状況、周りの雰囲気、ネイティブの表情などから、ざっくりと捉えていました。

その後のやり取りで英単語の意味を掘り下げていくようにしていたので、最初は良い意味で使っているのか、悪い意味で使っているのかといった程度の認識にしていました。聞き取れなかったからといって、愛想笑いで済ますようなこともしませんでした。(せったくのネタなので、もったいないと思うんですよね…)

その場で自分の身近なものに置き換えて使ってみる

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このケツ野郎!

だいたい意味がつかめたら、実際にその場で口に出して使ってみます。イメージとしては新しいおもちゃをもらった子供みたいに、何度もその場の会話に登場させるのです。

「ちょっと研究室のケツ野郎の話したいんだけどよ」
M「誰?あ、例のあいつだろ」
「今日あのケツ野郎さぁ…」

I: Hey, I want to talk to you about this asshole in my laboratory.
M: Who? Oh, that guy.
I: So today, that asshole...

私は知らない英単語のイメージが少しでも自分のなかに作れたら、できるだけ早く口に出して使っていました。そうしないと私はすぐ忘れてしまうからです。(私の記憶力の悪さには定評があります(笑))

居酒屋で絡んできた外国人の男は asshole を理解する入り口としてはいいのですが、やっぱり私が知らないヤツなので、イマイチしっくりきません。なので、なるべく私の知っている身近な人に置き換えていました。もちろんこの会話に出てきている「研究室のケツ野郎」は私の話に頻出する研究室の先生のことです。

自分流にイジって使ってみる

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乗るしかない、この言葉のビッグウェーブに

身近なものと結びつけて話すことで、だいたい身につけてしまいますが、私の場合はさらに補強する形で、単語を自分流に ”イジって” いました。

「赤いケツ野郎をみたぞ」
M「赤いケツ野郎?どういうことだ?」
「あいつ今日赤いTシャツきてたからな、赤いケツ野郎だ。痔って意味じゃないぞ。痔だったらザマーミロだけどな。思い切り蹴って泣かせてやる」
M「赤いケツ野郎…。その表現面白いな」

I: I saw that red asshole.
M: Red asshole? What are you talking about?
I: He was wearing a red shirt today, so he's a red asshole. Not a hemorrhoid. But it would serve him right if he had one. I'd kick it as hard as I could and make him cry.
M: Red asshole... that's a funny way to put it.

(数日後)
「青いケツ野郎を見たぞ」
M「OK、OK。言わなくてもわかってる。青い服着てたんだろ?」
「いや」
M「は?色は先生の着ている服の色だと思ったけど…」
「その考えはもう古い。あいつ今日ミスしたっぽくてな、顔が真っ青になってたんだよ。だから今日あいつは青いケツ野郎だ」

(A few days later...)
I: I saw that blue asshole.
M: OK,OK, I get it, he was wearing blue, right?
I: No.
M: What? I thought it was based on the color your teacher was wearing...
I: That idea is already old. It looks like he made some mistake today, so he looks blue. That's why he's a blue asshole.

このように、「asshole」に関連した「オリジナルの言葉」を自分流で作って遊んでいました。ネイティブも、自分流の単語を披露して周りを楽しませることがよくあるので、お互いに言葉遊びをしているような感じです。

まとめ

どうだったでしょうか?

私は英会話をしている最中に知らない英単語が出てきたら

  • 知らない英単語と状況を結びつける
  • その場で自分の身近なものに置き換えて使ってみる
  • 自分流にイジって使ってみる

という順番で身につけていきました。

もちろん英会話をはじめたばかりの頃はわからない単語だらけで、どれから手をつけていいかわからず途方に暮れてしまうこともあると思います。徐々にでかまいませんし、単語ひとつだけでもいいので、面白そうな単語に焦点をあてて掘り下げていってみてください。

注意

“asshole” は日本語訳にもある通り「ケツの穴」です。キツイ表現なので、話す相手を選ぶ必要はありますし、仲がよい相手でもタイミングを間違えたり、しつこく何回も使ったりすれば不快にさせてしまいます。

今回の会話は男同士の慣れ合い的なニュアンスで使っているので、友人もそこまで本気にしていませんが、日本語の悪口と同じように時と場合にはご注意ください。