まだ英語を日本語を使って理解しているの?時代遅れじゃない?
英語をいちいち日本語に翻訳しながら理解するのは実はものすごく頭を使うということを知っていますか?
こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。
以前、同時通訳という仕事をされているプロの方にお話を聞いたことがありますが、同時通訳のお仕事は、プロの方でもなんと15分しか持たないそうです。
それくらい日本語に一度翻訳しながら英語を理解することは頭を使うことで、長時間続けることは物理的に困難なことなのだそうです。
私も同時通訳を頼まれる時がありますが、それでもせいぜい5分ぐらいしか持ちません。逆に、通訳をせずに英語で話していいのならば1時間でも話せます。
「この違いはなんだろう?」と思っていた時に、先ほどのプロの通訳の方から「日本語を介して英語を理解するということは非常に労力を要する」という話を聞いて納得しました。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は日本語を介さずに英語を理解する方法についてお話ししたいと思います。英語を英語で理解するということは一見上級者向けに聞こえますが、最後まで読み進めていただければ、どなたでも最初からチャレンジできることだとわかっていただけると思います。
実はみんな英語を英語で理解できている
「英語を英語で理解しろ」というと、とても難しく感じてしまいますが、個人差はあれど、実はみんな英語を英語で理解できています。
例えば、
1. Nice to meet you
2. Hello
3. How are you?
この3つをいちいち
1.お会いできて光栄です
2.こんにちは
3.調子はどうですか?
と頭の中で訳しますか?しないはずです。
初対面の相手と会う場面であれば「nice to meet you」、誰かと会えば挨拶として「Hello」や「How are you?」と、使うべき言葉を思い浮かべることができるはずです。
これが、英語を英語として理解する、ということです。
個人差はありますが、このように英語を英語で理解するのは特別なことではありません。
「英単語」を「どの状況で使うか分かっている」のであれば、英語を英語で理解していると言えます。
キャット、と言われればネコと翻訳せずこういう絵が思い浮かぶはず
徐々に日本語で考える割合を減らしていく
英語を英語で理解する、というと、突然日本語で考えることをやめる、という風に考えがちですが、徐々に日本語を使う割合を減らしていけばOKです。
英語95% 日本語5%でもいいですし、英語99% 日本語1%でも構いません。
自転車を補助輪なしで乗れるようになった時、後ろで支えてくれていた人は練習したての時に突然手を離したりしませんでしたよね?支えてくれていた時間が少しずつ短くなっていき、最後は一人で乗れるようになったはずです。
英語を英語で理解するプロセスもこれに似ています。
何回もつまずくかもしれませんが、くじけずに是非トライしてください。
こんなことができる人も、最初は補助輪無しでできなかった
理解できないことを受け入れる
「日本語」という補助輪を外してしまうと、それまで分かっていた英会話の内容の理解度が急激に下がるので不安を感じます。
私自身、英語を英語で考えようとし始めた時、体感的ですが日本語で考える割合を5%ほど減らしました。すると、日本語で考える割合を5%減らしただけで内容の理解度が30%ほども下がってしまい、不安になってしまいました。
今まではそこそこのテンポで進められていた英会話も、時間が掛かるようになって、何度か「日本語で考えたほうが早い・・・。」とくじけそうになりました。
それでも我慢して二ヶ月ほど続けると、不思議なことに「日本語」というものが会話の中に介在することが逆に不自然に感じられるようになりました。
そこからは殆ど苦労することなく、英語の世界から日本語を排除することができました。
日本語という補助輪を外すことで内容が理解できなくなる、という恐怖を受け入れないといけませんが、当然トライする価値はあります。
一旦マスターすればこっちのもの
まとめ
今回は、英語を英語で理解するということについてお話しました。
英語を英語で理解することは、実は普段からほとんどの人ができているので、次は日本語で考える割合を減らしていく、ということをするだけです。
しかし、日本語で考える割合を減らすと、途端に英会話の内容の理解度が下がってしまうので、パニックを起こして諦めてしまう方が多くいます。
これが英語を英語で理解するということの最大の壁です。最初は辛いかもしれませんが、是非トライしてください。一旦できるようになってしまえば後はラクですよ。