英語イメージリンク編集部

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英会話を学ぶときの登場人物にボブは必要ない

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英会話イメージリンク習得法 執筆アシスタントの今井です。

 

英会話の勉強をしている友人が「勉強時間の割に上達しない」とボヤいていました。週に1回90分、ネイティブと3ヶ月間1対1で英会話をしているのに、上達している感じがしないというのです。

 

「ボブ、今日は暑いので、上着は着て行かないほうがいいと思うよ」

(Hey ,Bob it’s hot today, so you shouldn’t wear a coat)

「ボブ、今日は寒いのになんで上着をきてこなかったの?」

(Hey, Bob it’s cold today. Why didn’t you wear a coat?)

 

例えばこんな「会話の例」が載ったテキストを使ってネイティブと英会話をしているそうです。

 

私は、ネイティブとのマンツーマンというせっかくの機会なのに、ちょっともったいないなという気がしました。ありきたりの「テキスト」が2人の間にあることが、生きた会話のじゃまをしているように思えたからです。

 

「それってどうなの?楽しいの?」と聞いてみると

「そう、問題はそこなんだよね。あれは会話というより勉強だね。でも他にいい方法もこれといって見つからないし」と彼も気づいているようです。

 

英会話に限った話ではありませんが、まず楽しくないと中々モノは覚えられません。そして続けることが苦痛になります。

 

「せっかくの機会なのだから、まず、自分が興味ある話題でトライしてみたら?」

と脱テキストをすすめると、彼は「そうだね」と言いながらもまだ、自分が好きな分野だけの会話でもいいのだろうか?、という疑問があるようでした。

 

私は「それ以外に何を話すのよ?」と、次のような自分の経験をお話ししました。

 

私はミリタリーが好きなので銃の型番や歴史(正確な年代も含め)はすぐに覚えられます。そして一回覚えただけでまず忘れません。その一方で学校の歴史は興味がもてず全く覚えられなくて、先生からいつも「銃の歴史は覚えられるのに、どうして教科書の歴史は覚えられないの」と言われていました。

 

私は、リンカーン大統領の任期や南北戦争の年代は全く覚えられなかったのですが、彼が暗殺のときに使われた銃がデリンジャー(小型拳銃)で、何年に使われたのかは一発で覚えることができました。

ミリタリーはさすがにアクが強すぎるかもしれませんが、私たちは「好きなことや興味のあることは後回しで、大切な基本は教科書や参考書からしか学べない」と真面目に考えすぎているのではないでしょうか。しかし、どんなに大切な基本でも、興味がないことは覚えられませんし覚えたとしても中々自分のものになってくれません。

逆に、どんなにくだらないことでも、興味のあることは忘れませんし、簡単に自分のものになります。

 

これを是非、英会話にも応用してみて下さい。使っている参考書が楽しいのならいいのですが、つまらないのなら無理して使う必要はありません。せっかくネイティブと話すのですから、正しい英語でしゃべろうというようなことは忘れてしまうくらい、それについて何かをしゃべりたいテーマで話をしてみて下さい。