英語イメージリンク編集部

『英語イメージリンク』のサブブログ。記事制作のこぼれ話や裏話などメインサイトで扱えないことをアップしていきます。

【年末年始に英会話学習を始める方へ】約半数が脱落する最初の一ヶ月を乗り越えるための基本方針とオススメ教材

英語学習、続けられますか?

こんにちは!編集部の遠藤です。

年末年始は英語熱が高まる時期ですね。しかし、2月にはやめてしまっている方が多いのではないでしょうか?実際に編集部で調べたところ、一ヶ月以内に約半数もの人が脱落してしまっているのが実情です*1

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そこで今回は、脱落率の高い最初の一ヶ月を上手に乗り越える“3つのコツ”をお伝えします。

 

英会話学習のはじめにだれもが感じる疎外感とは?

私は英会話学習書などを執筆している関係でたくさんの方にヒアリングをしてきました。そのときによく耳にしたのが「レッスンで会話についていけなかった」、「参考書の解説がわからなかった」、「教材の物語に入り込めなかった」というものでした。

このような、近づこうと努力しているのに距離を縮められない感覚は「疎外感」と言ってもよいと思います。英会話学習の継続を妨げる最初の障害は、この「疎外感」なのです。

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疎外感を感じる理由1:日本語と英語は遠い言語

まず日本語と英語はそもそもお互いに遠い距離にある言葉で、「疎遠」なのはある意味仕方がありません。日本語話者にとって英語は習得の難しい言語であり、その逆もしかりということです。

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そんな英語を完璧にしようとすると、学ぶべきことが多すぎて普通の人であればすぐに容量オーバーになってしまいます。いわば、初心者が分厚い文法書をすべて理解していこうとするようなものです。

読み進めるにつれて範囲の広さに圧倒され、どれだけやってもキリがない感覚に襲われると思います。これは英語そのものに近づこうとすると必ず発生してしまうもので避けようがありません。そのため、そもそも英語を完璧にしようとはしないことがポイントになります。

 

疎外感を感じる理由2:漠然とした不安がある

これまでの挫折経験から英語に関してはセンシティブになっている方が多いのではないでしょうか。しかし、マーフィーの法則ではありませんが、また失敗するかもと思っていると、その通り失敗してしまうのが人間というものですよね。

このコンプレックスを逆手にとっている教材もあります。「日本人の英語はおかしい、ネイティブはこう言う」という類いのものです。一理あるように見えますが、「あれもおかしい、これもおかしい」では、読者は何を信じていいのかわからなくなり、最終的に英語難民か信者を生みだしてしまうだけです。

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教科書に記載されている英文がまったく正しくないなんてことはありえません。そのニュアンスをつかみきれていないから、実践したときに違和感がある使い方になっているだけです。細かい微調整をしてあげればよいだけで、これまで学んできた全てをちゃぶ台がえしする必要はないのです。

 

疎外感を感じる理由3:物語に入り込めない

英語で物語や会話を楽しもうと思っても、最初は英単語や英文法などわからないことだらけで、話の内容に入り込むどころかついていくことさえ難しいですよね。

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そこで提案したいのが、日本語で読んだことのある物語を「英語でも楽しむ」というものです。初めての内容を不慣れな英語で楽しむのは難しいことですが、既に入り込んだことのある内容であれば想像力でカバーできるようになります。何度も聞いているうちに、細かい英単語や英文法に引っかからずに物語を楽しめるようになります。

 

距離を縮めるときの3つのポイント

1、完璧にしようとしない

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2、いまの自分を信じる

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3、話の内容が描きやすい題材を選ぶ

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一ヶ月以上続けるための教材コンビネーション

以上の基本方針はわかったとしても、自分に合った教材を見つけるのは、なかなか難しいと思います。そこで私がこれまでに使ってきた教材や作った教材の中から、初心者が英会話学習を一ヶ月以上続けるための教材コンビネーションをご紹介します。

  • 肩の力を抜く『ずるいえいご』
  • 英文法をざっくり理解する『ハートで感じる英語塾 英語の5原則編』
  • 心構えから英文法まで一通りわかる『英会話イメージリンク習得法』
  • 英語に血を通わせる『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』
  • 自己啓発の一環として『Rich Dad Poor Dad(邦題:金持ち父さん貧乏父さん)』洋書kindle & audible

 

肩の力を抜く『ずるいえいご』(著:青木ゆか、ほしのゆみ)

ずるいえいご

ずるいえいご

 

『ずるいえいご』はこれまでに何度も英会話で挫折したことのある人には、ぜひとも読んでおいてほしい一冊です。本の前半部分だけでかまいません。中盤以降の言い換え練習はストレスになると思うので無視してください。

前半部分も漫画部分が多いので10分ほどで読めると思います。ざっと読んでおくことで、肩の力をうまく抜けるようになって、最終的に英語学習を長く続けられるようになると思います。

 

英文法をざっくり理解する「ハートで感じる英語塾 英語の5原則編」(著:大西泰斗、ポール・マクベイ)

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編―NHK新3か月トピック英会話 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

ハートで感じる英語塾 英語の5原則編―NHK新3か月トピック英会話 (語学シリーズ NHK新3か月トピック英会話)

 

英文法がゼロの状態では、やはり厳しいものがあります。しかし、多くの英文法参考書は緩すぎるか硬すぎるかで、英語にご無沙汰していた人には、あまり適していません。

そのなかで『ハートで感じる英語塾』はちょうどいいレベル感で、話の導入の仕方も英文法書のなかではピカ一です。すべてちゃんと読み込むというよりは、さーっと読み流して、ざっくりと捉えるようにすることをおすすめします。わからないところは、いまはわからないであって、いつかはわかるようになると思います。焦らずにサラッと読んでみてください。

 

心構えから英文法まで一通りわかる『英会話イメージリンク習得法』(著:遠藤雅義、英文監修:Victoria Bloyer)

英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想

 

『ずるいえいご』(心構え)と『ハートで感じる英語塾』(英文法)を合わせた領域をカバーしているのが、『英会話イメージリンク習得法』です。

心構えの部分は、漫画ではないので少々堅くなっていますが、考え方が主体の『ずるいえいご』に比べると、『英会話イメージリンク習得法』のほうが実際の学習シーンまで踏み込んだ内容になっています。

英文法については、『ハートで感じる英語塾』が既存の英文法から気持ちをどう感じ取るかというアプローチなのに対して、『英会話イメージリンク習得法』では英文の裏側にある自然な感覚をまず説明して、それが英文法の何に当たるのかというアプローチを取っています。突然、規則が上から降ってくる英文法に違和感がある方には『英会話イメージリンク習得法』をおすすめします。

 

英語に血を通わせる『ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100』(著:スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ)

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

CD付 ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィの英会話シリーズ)

 

この本は、ネイティブの側から英語の感覚を説明した本です。子どものときに使う言葉を取り上げていて、日本人の私たちにとっても想像しやすい状況ばかりです。読み進めていて「へぇー、そうだったんだ!」と唸ることも多いと思います。

なお、この類のネイティブ本はたくさん出ていますが、スティーブさんの本は日本人英語をむやみに叩くような形式になっておらず、バランスが良いのでおすすめです。一気に読み通すのではなく、気が向いたときにパラパラとページをめくれば良いと思います。

 

自己啓発の一環として『Rich Dad Poor Dad』(著:Robert T. Kiyosaki)kindle & audible

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英語学習においては「英語でも楽しめる題材」を見つけるのが一番難しいところです。そういう題材が見つかってしまえば、英語学習の大半は成功したと言ってもよいと思います。

私が『金持ち父さん貧乏父さん』を使っている理由は、英語学習というよりも、自分がまだ上手くできていない考え方に気づけるからです。(以下は気に入っている一節です)

人生はそうやってきみをつつくたびにこう言っているんだ。『ほら、目を覚ませよ!きみに学んでもらいたいことがあるんだよ』ってね。

Each push is life saying*2, 'Wake up. There's something I want you to learn.'

何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えることだ。そうすればあとになって、二倍にも三倍にもなって返ってくる。このことはお金、ほほえみ、愛情、友情などいろいろなことに当てはまる。

Whenever you feel short*3 or in need of something, give what you want first and it will come back in buckets*4.That is true for money, a smile, love, or friendship.

私の使い方ですが、たいていお風呂や通勤中にスマホアプリ「audible」で英語音声を聞いています。どうしても気になったら、スマホアプリ「kindle」を立ち上げて英文を確認しています。

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 ※『Rich Dad Poor Dad』の英語音声はaudible.comでしか購入できないため、親会社であるamazon.com(米国アマゾン)のアカウントを取得する必要があります。詳しい方法などはこちらのサイトなどをご参照ください。なお、月額○ドルという申込形態もありますが、私はその都度支払うタイプで登録しています。

 

私は「英語学習で良い教材ない?」と聞かれたときに、よく『Rich Dad Poor Dad』をおすすめしていますが、その理由は以下の三点です。

  • ベストセラーなので、日本語版を既に読んだことのある方が多い。
  • 英文はわかりやすく、音声もかなりゆっくりのペースになっている。
  • 本の最初の部分は子ども時代の物語なので、情景をイメージしやすい。

実際に試してみる場合は、次のステップでやってみると良いと思います。

  1. 日本語版「金持ち父さん貧乏父さん」をざっと読む。
  2. まずaudibleを一回聞き流す。
  3. 二回目にaudibleを聞き流しながら、kindleで気になった英文を確認する。
    このとき音声のペースを主とします。kindleですべての英文を読んでいこうとすると、時間ばかりかかって面白くないのでおすすめしません。(そもそも、音声とスクリプトは完全に対応していません)
  4. 三回目以降はaudibleだけをずっと聞き流す。気に入った言葉はkindleで確認する。

 

英語学習の最初の一ヶ月は気持ちの上でアップダウンの激しい一ヶ月でもあります。そのため、受身でも続けられるものを用意しておくことがポイントです。

ここでは洋書『Rich Dad Poor Dad』を例に挙げましたが、洋画でもジブリの英語翻訳版でもいいと思います。みなさんにとってお気に入りの本や映画などを探してみてください。

 

まとめ

英語・英会話の習得は長い道のりです。しかし、その道のりは辛く厳しいものでなければいけないなんて決まりはありません。ぜひ、あなたに親身になって寄り添ってくれる教材やサービスを探していただければと思います。

*1:英会話教材は46%オンライン英会話は57%が一ヶ月以内に脱落

*2:倒置されていますが、細かい文法は無視して「何か言っているんだな」くらいで受け取るようにします

*3:short は「短い」→「足りない」のイメージ派生。short の意味がわからなくても、次に出てくる need だけを拾ってもOK。このような言い換えをしてくれているのも、初心者にとってはありがたいですね

*4:bucket は「バケツ」、複数形 buckets で「一杯」のイメージ

日本人に伝えたいアルク「英辞郎」の上手な使い方

こんにちは。英会話イメージリンク編集部のビッキーです。

今回は語学教材の出版社アルクのオンライン和英・英和辞書「英辞郎」の上手な使い方を紹介します。単語レベルの辞書だけではなく、フレーズも文章も辞書のデータに入っていますので例文がたくさん出てきます。英語でも日本語でも検索できますし、両方を同時に検索することもできます。

私は日本語の勉強によく「英辞郎」を使っていますので、私の日本語勉強を元に「英辞郎」を英語学習のツールとしてうまく使いこなすコツをみなさんに紹介したいと思います。

① 言いたいこと・決まり文句を調べる

私は特にメールやレポートを日本語で書くときに、言いたいことや決まり文句をどうやって自然でわかりやすい日本語でいえばいいか気になるときがあります。このような場合には、伝えたいことをまず英語で検索してみます。

例えば、“I’m sorry for the inconvenience.” をそのまま検索すると、「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」が出ます。ナルホドです。

でも検索語を変えないといけないときもあります。“According to the latest research” をそのまま入れても「英辞郎」の返事は「According to the latest research に該当する項目は見つかりませんでした。」です。

そんなときは "according to" と "latest research" に分けて検索します。それぞれ「~によると」「最新の研究」なので、それらを合わせると「最新の研究によると」と言えばいいんだなとわかります。

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英語で言ってみたい表現はありませんか。「お疲れさま」、「お世話になります」、「適当に」、「いいんじゃない」等、日常的に言っていることは意外に英語で何と言えばいいかわからないことが多いと思います。気になる表現を「英辞郎」で調べてみて自然な英語で言ってみましょう。

② 前置詞の使い方を調べる

私は日本語の「てにをは」の使い方がわからないときに「英辞郎」で調べます。例えば「に」と「で」の違いを調べるときは、「家に」/「家で」のように名詞と一緒に検索します。すると日本語の例文と英訳が出てくるので、「てにをは」の正しい使い方とニュアンスがわかります。

英語には「てにをは」はありませんが、英語学習者にとっては前置詞の使い方がわからないことが多いと思います。英辞郎は前置詞を調べるときにも使えます。

例えば「私は8時までに帰っていなければならない」が "I have to be home at 8." なのか "by 8." なのか、どっちだったかな?などということはよくあると思います。そんなときは「英辞郎」で "be home at" と "be home by" を検索してみてください。

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検索結果をみてみると、"be home by" の表現のほうが正しそうだということがわかると思います。このようにネイティブにとって自然な前置詞の使い方を調べることができるのです。

③ 似ている単語の使い分けを調べる

私にとっては日本語の「ねじる」と「ゆがむ」とか、「何もかも」と「何だかんだ」と「何でもかんでも」など、意味も音も似ている単語のペアやグループの使い分けを理解するのはとても難しいでことです。

英語の単語にも意味が似通ってまぎらわしいものがたくさんあります。これについては次の記事でくわしく説明する予定ですが、このような場合は文脈で覚えたほうがいいです。「英辞郎」には文章がたくさん入っているのでこの似ている単語の使い分けを知りたいときにも使えます。

「英辞郎」で似ている単語を検索して例文と訳を読んでいくうちにパターンがわかってきます。例えば英語学習者がよく混乱する do/play、 listen/hear、get/take、speak/talk/say 等「英辞郎」で調べてみて例文をたくさん読んでみてください。文脈で使い方のパターンわかりましたか。動詞を検索して結果が少ない場合もしくは出ない場合は原形(ex: do)、過去形(ex: did)、過去分詞(ex: done)を検索してみてください。

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まとめ

アルクの「英辞郎」は単純なオンライン辞書だけではありません。「英辞郎」の便利な機能を上手に使いこなせば英語学習ツールとして使えます。いろいろ試してみて気になる単語と表現や前置詞の使い方を調べてみてください。

ネイティブと話がしにくかったら日本人同士で英会話をしよう!

こんにちは、英会話イメージリンク編集部の今井です。

「英会話にチャレンジしてみたいけど、ネイティブと話すのはハードルが高く感じてしまうんです。どうしたらいいですか?」と相談されたことがあります。

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こまけぇこたぁいいんだよ!殺されやしねぇって、とにかく実践だ!

僕は大人なので「一緒に英会話をしてくれる日本人の友だちを探したらどう?」と真面目にアドバイスしました。

この方のように「英会話には興味があるが、ネイティブと話すことに躊躇してしまう人」は多くいると思います。そんなときは、ネイティブではなく「英語のできる日本人」や、「一緒に英語を勉強できる友人」と英会話をしてみるのが、案外気づきにくい上達への近道です。初心者であればあるほどメキメキと実力が伸びます。

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徳島大学のモニュメント。何を意味しているかわからない

その効果を実際に私が目にしたのは、徳島大学で一年生向けの英語の授業のアシスタントをしていた時です。坂田先生という先生が受けもつその授業では、最初に隣の席の人と2分ずつお互いに英語で会話をします。学生さんたちは受験をパスしているので、ひと通りの知識はあるものの、英会話に関しては初めての人がほとんどです。

当然最初は恥ずかしさもあって、かなりたどたどしいものでした。しかし、授業の1クールが終わるころには、なんとか自分の言いたいことを英語で言えるようになっていました。これには本当にびっくりして、素直に「すげぇ!」と思いました。

1クールの授業は15回です。1回の授業につき2分なので、合計30分しか話していないのですから、時間のわりには相当な上達です。生徒さんたちも多分、この授業の後にはネイティブと話すのも前ほどは怖くなくなっていたと思います。

 

日本人同士の英会話になぜこのような効果があるのでしょうか。私なりに考えてみたそのメリットは次の3点です。

  • ネイティブと話すのと比べて気後れしないで英語で話せる
  • 日本人同士だと話題を見つけやすい
  • お互い言いたいことがわかりやすい

 

ネイティブと話すのと比べて気後れしないで英語で話せる

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一緒に勉強してイラつかない相手を探しましょう

どういうわけか、日本人はネイティブと話すと緊張する人が多いと思います。

私は研究室時代は不良研究生だったので、研究分野においては先生に褒められることはただの一度もありませんでした(笑) そんな私が褒められたことがあります。それは学会で外国人相手でも怯むことなく話をしたからでした。私が褒められてしまうくらい、日本人はシャイなんだと思います。

しかし、日本人相手なら気後れしなくてすみます。最初は「英語を話す自分」に対して恥ずかしさを感じるかもしれませんが、何回か経験するうち自然と気にならなくなりますよ。

日本人同士だと話題を見つけやすい

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無理に共通の話題を探そうとするより、取り敢えず言いたいことを言ってみるのも1つの手

ネイティブ相手だと「どんな話題を話せばいいのかわからない…」というのも悩みの1つだと思いますが、日本人相手なら大丈夫です。普段話している内容を英語にすればいいんです。

それでも、きっと最初は複雑な話はできないと思います。言いたいことが表現できず、やきもきするかもしれません。でも大丈夫です。徐々に慣れていくので自信を持って続けていって下さい。

お互い言いたいことがわかりやすい

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同じ日本人でも話題が通じない時もある

お互いにつたない英語でも、日本人同士なら同じ文化を背景としているので、なんとなく言いたいことはわかるというメリットもあります。

とは言っても、どうがんばっても英語では言えない、ということはあると思います。そういう時は日本語で自分の言いたいことを説明しましょう。相手からなにかアドバイスをもらえるかもしれません。

私も経験がありますが、どうしても言えない表現というのは必ずでてきます。その時はさっとメモをとって記録しておきましょう。いずれ聞く機会がでてきます。「これを英語でなんというのか早く知りたい」と思いが強くなれば、それがネイティブと話すきっかけになるかもしれません。

 

ちなみに、私が今でも覚えているどうしても英語で言えなかった表現は「それは自分に説明させてくれ」でした。「Can I explain…」でも、「I can explain…」でもありません。「I want to explain…」だと通じますが、なんか違うそうです。

『「俺に説明させてくれ」を英語で言うには、どうやって言えばいいんだ?』ということを、そもそも英語で説明できないので、長い間わからないままでした。

わからない間もそれを言うチャンスはくるわけで、それが言えないばかりに「ここは俺の出番だ!」と思うところでも話に割りこめず、「また俺が説明できるチャンスをのがした!!」とイライラした記憶があります。

※ちなみに「俺に説明させてくれ」は「Let me explain!」です。

まとめ

日本人同士で英会話の練習、というと「日本人同士でやったところで間違った英語を覚えるだけだ」という気がするかもしれません。でも英語を話すことに対する抵抗感を取りのぞき、英語を自分の中から引き出すスタートとしては、すごく良い方法です。

今回の学習法は、もちろん日本人のパートナーを見つけなければいけませんが、それさえクリアできれば、とても実践的な学習法です。一週間のルーチンの一つに組み込んでしまえば、お互いにサボれないのでモチベーションを維持する良い機会にもなります。是非チャレンジしてみてください。

英語ができると仕事には困らないってそれホント!?

こんにちは,英会話イメージリンク編集部の今井です。

英語ができるようになったら仕事には困らない。

これは多くの日本人のかたがなんとなく「まあ、そうだよね」と思っていることかもしれません。でも果たしてそれは本当なのでしょうか?

 

答えは「No」です。

私自身も学生時代に「これくらい英語が話せたら仕事選びには困らないだろう(ドヤ」みたいな考えがあったので、多くのかたが「英語ができたら仕事に困らない」と思う気持ちはよくわかります。

しかし、実際に就職活動をしてみてわかったことは、少しくらい英語ができるからといって、それが理由で就職できるわけではないということでした。

例えば私は工学部出身なので、企業面接では「研究は何をやっていたの?」→「研究技術はこの会社で生かせるものなの?」→「今、興味のある科学技術はなんなの?」といった一般的な質疑応答のやりとりがあり、面接の最後のあたりではじめて「ところで英語が得意だって履歴書には書いてあるけど海外に派遣されてもやっていける?」といった形で聞かれました。

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英語のことは最後に聞くのかよ!

当たり前の話ですが、採用条件に英語力を掲げている企業でも、単に英語ができるだけの人を求めているわけではなく、仕事に英語を活用できる人を求めているのです。

つまり、企業が求める人材は「仕事ができて、しかも英語もできる」という人か、「仕事はできるが、英語はできない」の2種類なんだと思います。実際に大学の就職支援をされている先生に聞きましたが、「英語はできるが、それ以外はからっきし駄目」という方の就職活動はかなり厳しいものになっているそうです。

 

その先生と話をしていて「企業のなかやフリーランスとして英語を活かす仕事を行うには、英語ができる前に必要なものがあるよね」という話になったので、3つの必要なものを私なりにご紹介しようと思います。

  • 専門性
  • 組織人としての行動
  • 人間関係

専門性

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武術には必須の「丹田」「正中線」英語で言えますか?

 企業に就職すると、必要な専門性はそこで鍛えられるので、その専門知識や実務経験をベースに、英語を活かした仕事をすることができます。

しかし、フリーランスとして英語を活かそうとするのなら、英語以外のなにかの専門知識(得意な分野)を自ら身につけておくことが絶対に必要です。

私はボランティアで武術の通訳をしていますが、専門用語が頻繁にでてくるので、やはりそれなりに知識がないと、うまく通訳することはできません。つまり、英語が話せる・聞き取れると言ってもそれだけで決定打になることはなくて、必ず別の何かの知識が必要なんだと思います。

組織人としての行動

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コミュニケーションを取らないと気づいたら手遅れということも・・・・

相手ときちんとコミュニケーションをとっているか、日本で言うとホウレンソウをきちんとしているか、などは当然ながら必要です。

たとえば知り合いの商社で働いている友人は、英語の資料を日本語にまとめあげる業務をしているそうです。一人で日本語化することもできるそうですが、あえてそのようなことはせず、同僚と抜け漏れがないか、どのような情報が会社として必要なのかを複数から聞き取り精査することでより質の高い資料を作成をしているといっています。やはりそういうふうに丁寧に進めなければ、ピント外れなものをつくってしまうそうです。

通訳や翻訳といったフリーランスでも、クライアントとのコミュニケーションは必須だと聞いています。そこがちゃんとできていないと、継続的にお仕事はもらえないそうです。

人間関係

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結局は「信頼関係」コイツには任せられるという関係を築きましょう

 コネ、というとイヤラシイ響きがどうしてもでてしまいますが、人間関係・人脈はやっぱり大切です。能力だけでは厳しいところがあります。実は欧米社会もかなり人間関係で就職や仕事の発注などが決まっているそうです。

私を例に挙げると、工学部出身の私は、そういった意味では英語関係のツテを見つけることは非常に厳しいものでした。たまたま、武術関係で知り合った知人から紹介されて今のような仕事をしているわけで、私も実際は人間関係をテコに仕事を見つけたといってもいいと思います。

まとめ

会社という組織で英語を使う場合も、英語能力だけを求められることはまずありません。これは翻訳家・通訳家というプロフェッショナルにも当てはまることです。通常の業務をこなせた上で、はじめて英語の能力が求められるのです。

将来英語に関わる仕事をしたい、英語でご飯を食べて行きたいと考えている方は、どうしても英語だけに意識がいきそうですが、それだけでは不十分なんだということをお伝えしたかったわけです。自分がどの分野で仕事をしたいのか、またどの分野であれば仕事ができるのかを一度考えてみていただければと思います。

教えてビッキー! <アメリカの文化>

 

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今井今までは真面目に英会話の学習法などをブログで紹介してきました。

この「教えてビッキー!」では少し趣向を変えて、コーヒーブレイクのような感じで、フロリダ州出身のビッキーにアメリカの文化を中心に色々と聞いていこうと思います。

色んな文化を紹介してみなさんに興味持ってもらおうということですね。英語も含めて言葉はその国の「文化」も理解しないとわからない表現とか言い回しというのはどうしてもでてくるからね。まさに一石二鳥という感じで、リラックスして楽しんでもらえればと思います。

 

ビッキー:なんでも聞いてね(笑)でもアメリカと言っても本当に広くて文化も違うから基本的にはフロリダ中心にしか答えられないからね。

 

今井:いきなりなんでもじゃないし(笑)まあいいや。フロリダって年中暖かいから日本でいうと沖縄みたいなイメージだけど、実際はどう?

 

ビッキー:沖縄みたいなものだよ。夏の平均気温は32℃だし、12月や1月の一番寒い時期でも平均21℃とかだよ。だから、あまり「冬」という感覚はないね。そうそう、日本で初めて雪をみた(笑) フロリダの一番寒いときでも日本の秋かなって感覚。

 

今井:へぇー!沖縄よりはちょっと暖かそうな感じはあるね。沖縄はもう少し平均気温は低いんじゃないかな。過ごしやすそうで、寒いの嫌いだから憧れるなあ。

 

ビッキー:確かに過ごしやすいよ。厚着しなくていいしね。Tシャツとハーフパンツで大丈夫だよ。

 

今井:日本はやっぱり寒い?

 

ビッキー:寒い!(笑)

 

今井:実際にビッキー、冬は結構な厚着しているもんね。フィリピンとかラテン系の人の知り合いも確かにすごい厚着してた記憶あるわ。

沖縄は台風がよく来るんだけど、フロリダにも台風みたいなものもある?

 

ビッキー:ハリケーンがあるね。台風と同じようなものだけど、フロリダのハリケーンはもっとすごい。フロリダのハリケーンと比べると、日本の台風はそこまで強くないかな(笑)

 

今井:強さ勝負ではないけど、そんなにすごいのね。実際ハリケーンシーズンってあるの?

 

ビッキー:ハリケーン・シーズンは6月~11月の間だけど、8月、9月がピークだね。年によるけど、大きいハリケーンがまったくフロリダに来ない年もあれば1ヶ月に2回来る年もある。

 

今井:へぇ。だいたい日本の台風と一緒だね。実際に生で経験したことある?

 

ビッキー:あるよ。家の前に止めてある車が飛んでいきそうになったり、木の枝が折れて隣の家の窓に突っ込んだりするのもみたことある。

シャッターで窓を守らないと飛んでくるものに割られちゃうし、屋根も飛ばされるしね。あと停電にもなるよね。田舎の方とかになると電気の復旧に一週間ぐらいはかかっちゃうこともある。

 

今井:すげぇなあ…、想像できない。そういえば、フロリダでワニが高速道路を横断してて、轢いた車が横転したって話が日本でもニュースになってたけど実際ワニはどうなの?結構一般的にいるものなの?

 

ビッキー:元々ワニが多いところは危ないし、湿地帯だから人も住まないし、高速道路とかもつくらないよね。でも場所によってはいっぱいいるよ。私の実家の方にはいないけどね。見たことない。

           

今井:出てきてもあまり騒がれるものじゃないの?いや、でもニュースになってるから・・・

 

ビッキー:うん、普通じゃないからニュースになってる(笑)

 

今井:ワニがいたら「見て!ワニだよ!」ってなる?

 

ビッキー:なるなる(笑)たまにあるのは、ワニが迷子になってしまって人間が住んでいるところに入って、川に戻りたいから混乱して誰かのプールに入るとか、お腹すいて誰かの犬を食べちゃうとか。

それは珍しいケースで、ニュースになるレベルだね。

ワニが道路を横断する様子(タイトルは何故か"車を攻撃した")

 

今井:まあ、でもあり得ない話じゃないと。日本でもタヌキとかキツネが人里にでたぞ!ってニュースにはなるけど、あり得る話だし。

 

ビッキー:そうだね。

 

今井:じゃあ、最後に、フロリダの人しかわからない単語みたいなのある?

 

ビッキー:ある!「sun shower」!
日本だと「通り雨」、「天気雨」、「狐の嫁入り」とかいうよね。天気雨はフロリダでしか起こらないから、フロリダ出身以外のアメリカ人に通じない。

 

今井:へえ!なんかすごいな。やっぱり国というか場所が違うと本当に考え方も生活も変わるんだね。じゃあ、今日はこれぐらいということで。第一回なのでこれから先もまたやっていきましょう。以上です。ありがとうございました~

 

ビッキー:ありがとうございました!

コンセプトマップで英単語を一気にたくさん覚える5つのステップ

こんにちは。英会話イメージリンク編集部のビッキーです。

前に「飽きにくい英単語勉強法」という記事で、英単語リストを丸暗記するより、興味を持っているテーマについて英語の文章を読むほうが実践的で楽しいと書きました。

テーマが絞られている記事の中には関連している単語がたくさん出てきます。記事を読んで関連している単語を、グルーピングすれば、英単語を一気にたくさん覚えることができます。

 今回はそのような方法の1つの、「コンセプトマップを使って英単語をグルーピングして覚える」方法について具体例を使ってお話しします。

① まずは記事を選びます。

Yahoo, CNN, LiveScience等で面白そうな記事を探して印刷します。私が選んだのは「Dog People vs. Cat People: Who’s More Intelligent?」(犬派vs.猫派:どっちのほうが頭がいい?)という記事です。心理学の話ですが、わかりやすくて面白い内容です。

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② 記事を一回読んで、わからない単語をリストアップします。

短い記事は最後まで読み、長い記事は段落に分けてもいいと思います。ペンで線を引いたり蛍光ペンを使ったりしてわからない単語をマークします。読み終わったらマークした単語をノートにリストアップします。複数形の単語や活用している動詞も記事に出たままで書きます。

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③ リストアップした単語の意味を辞書で調べます。

意味がたくさんある場合は意味を全部リストアップせず、文章の中の意味だけを書きましょう。どの意味で使っているか分りにくいときはアルクの辞書に前後の単語もいっしょに入力して調べます。

例えば、similar findings と2語で入力すると「同様の調査結果」というピッタリの訳が出てきます。辞書に載っていない単語があれば、単数形にしたり、動詞の原形にしたりしてもう1回調べます。

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④ もう1回記事を読んで、調べた単語の意味を確認します。

リストアップした単語の類義語や反対語など、関連性がある単語が目についたら、意味が分かる単語でもリストに追加します。もちろんリストアップした単語同士の関係にも気がついたらメモしておきましょう。

“meaning~”(~を意味する), “or~”(つまり), “rather than~”(~よりむしろ)等は前後に出てくる単語の関連性を示している表現なのでグルーピングするときに役立ちます。

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⑤ コンセプトマップを書きます。

まず記事のテーマを真ん中に書きます。私が選んだ記事のテーマは犬派の人と猫派の人の性格ですので、私のコンセプトマップの真ん中に“personalities(性格)”と書き込みました。

次は真ん中に書き込んだ単語に関連している単語を書きます。私の場合は、“dog people(犬派)”と“cat people(猫派)”です。

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単語リストを見ながら関連している単語をつなげてコンセプトマップに書きます。わからなかった単語じゃなくても、記事の中に関連している単語があれば書いてもいいでしょう。自分にとってわかりやすいように書いてください。

最後に記事をもう一度を読みます単語の意味、文章の意味、記事全体の意味が理解できているかを確認します。わからなくなってきたらコンセプトマップに戻って単語の意味と関連性を再確認します。

本日のまとめ

どうでしたか。関連している単語をグループで覚えることができたでしょうか。是非試してみて、意見や感想を教えて下さい。みなさんのフィードバックを楽しみにして待っています。