書籍『英会話イメージリンク習得法』の英文法パートのエッセンスを無料ウェブ公開しました
こんにちは!編集部の遠藤です。
本日、『英会話イメージリンク習得法』の英文法パートのエッセンスを「英文法イメージリンク」という名称で無料ウェブ公開しました!
英文法は本来、英語を理解する助けとなってくれるはずのものです。しかし、これまでの文法書はルールが脈絡もなく羅列され、その解説も「実際にこうなっているからこうである」程度のものばかりでした。
そのため、英文法は多くの英語学習者に「英語は難しい」という苦手意識を植え付けるだけで、英語を理解する助けになっていないと感じていました。
このような状況を打開するために、書籍『英会話イメージリンク習得法』では「英語の背後にある自然さ」という新しい視点から英文法を解説しました。
英語ネイティブは私たち日本人が学校で習うような英文法を学んでいません。それでも彼らは問題なく英語を使いこなせています。
また彼らの話す英語は、私たちが習う文法ルールから微妙にズレていることがよくあります。しかし、完全にズレているわけではありません。筋が真ん中を通っており、そこを中心にズレているので、聞き手も問題なく理解できているのです。
その真ん中を通っている筋についてまとめたものが『英会話イメージリンク習得法』の第5章から第10章の英文法パートです。そして、今回無料でウェブ公開する「英文法イメージリンク」は、Coffee Breakという対話コラムを除いた本質的な解説部分(エッセンス)に当たります。
このサイトが、多くの日本人が感じている英文法への苦手意識を払拭し、英語をもっと身近なものに感じて頂ける一助となれることを願っています。
公開サイトURL
書籍『英会話イメージリンク習得法』の詳細情報
英会話イメージリンク習得法―英会話教室に行く前に身につけておきたいネイティブ発想
- 作者: 遠藤雅義,Victoria Bloyer
- 出版社/メーカー: 英会話エクスプレス出版
- 発売日: 2013/11/25
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
英会話学習をしているときの疎外感に関する調査
こんにちは。英会話イメージリンク編集部です。
先日、ランサーズで英会話学習をしているときの意識についてアンケート調査を行いました。本日はその結果をご報告いたします。
【設問1】英会話の学習経験のある方へ質問です。あなたが英会話学習をしているときに「疎外感」を感じたことがありますか?(後述の設問2、設問3も参照したうえで、ご回答ください)
選択肢 | 件数 | 比率 |
---|---|---|
疎外感を感じたことがある | 161 | 64.4% |
疎外感を感じたことはない | 89 | 35.6% |
合計 | 250 | 100% |
【設問2】参考書に書いてある内容や英会話講師の言っている内容を何とか理解しようと努力しても、置いてきぼりになってしまったことはありますか?
選択肢 | 件数 | 比率 |
---|---|---|
置いてきぼりになったことがある | 195 | 78.0% |
置いてきぼりになったことはない | 55 | 22.0% |
合計 | 250 | 100% |
【設問3】参考書に書いてある内容や英会話講師の言っている内容自体が遠い世界の話のようで現実感がないと感じたことはありますか?
選択肢 | 件数 | 比率 |
---|---|---|
現実感がないと感じたことがある | 155 | 62.0% |
現実感がないと感じたことはない | 95 | 38.0% |
合計 | 250 | 100% |
【設問4】参考書の内容や講師の話す内容が、英会話学習の継続に及ぼす影響度合いについて5段階評価で教えて下さい。(感覚値で構いません)
選択肢 | 件数 | 比率 |
---|---|---|
継続に大いに影響があると思う | 65 | 26.0% |
継続に影響があると思う | 159 | 63.6% |
どちらとも言えない | 19 | 7.6% |
継続に影響はないと思う | 6 | 2.4% |
継続にまったく影響はないと思う | 1 | 0.4% |
合計 | 250 | 100% |
オンライン英会話の継続期間に関する調査結果
オンライン英会話はどれくらい継続されているのか?
こんにちは!編集部の遠藤です。
昨年の「英会話教材の継続期間に関する調査」に続いて、オンライン英会話でも継続期間について調査してみました。昨年と同じくランサーズでアンケートを取っています。
設問 |
件数 |
比率 |
申し込んだが、一度も利用せずにやめてしまった |
18 |
16.2% |
3日以内にやめてしまった |
7 |
6.3% |
1週間以内にやめてしまった |
5 |
4.5% |
1ヶ月以内にやめてしまった |
33 |
29.7% |
3ヶ月以内にやめてしまった |
30 |
27.0% |
3ヶ月以上続けられた |
18 |
16.2% |
合計 |
111 |
100% |
最初の1週間で4人に1人が脱落
- 1週間以内に合計27.0%(4人に1人)がやめてしまう。
- 1ヶ月以内に合計56.8%(半数)がやめてしまう。
- 3ヶ月以内に合計83.8%がやめてしまう。
オンライン英会話においても1週間、1ヶ月、3か月で1/4ずつ脱落していく感じで捉えてよいかと思います。1ヶ月でやめる人が多いのは、契約単位が1ヶ月になっているからでしょう。全体的には、英会話教材より脱落率が総じて高いことが特徴です。
特に高いのは「申し込んだが、一度も利用せずにやめてしまった」人の比率です。おそらくは以下のような理由によるのだろうと思っています(ちゃんとしたデータは取っていないので、私個人の経験に基づくものですが…)
- ウェブカメラやSkypeの設定で挫折してしまう。
- 外国人相手に直接やり取りするため、意図が通じなかったらどうしたらいいんだろうと不安がある。
- 講師として誰を選んだらいいのかわからない。
特に問題は「講師として誰を選べばよいのかわからない」ところではないかと思います。申込まで進んでいるので、ユーザとしてもSkypeの設定や外国人とのやり取りは織り込み済みでしょう。そのため実際に講師を選ぶときに脱落しているのではないかと推察しています。
つまり、オンライン英会話では講師の数をたくさん揃えてくれていますが、初心者にとっては多様な選択肢を与えられることで、逆に動けなくなってしまっているのかもしれないということですね。
なんにせよ気軽に始められるオンライン英会話ですが、ユーザが最初のステップを越えられていないことは確かなようです。
しかし、英会話教材とオンライン英会話の継続期間の調査結果がここまで似通ったものになったのには他の理由もありそうですね。編集部としても、もう少し別の要因がないか考えてみようと思います。
毎日新聞の読書週間企画に『英会話イメージリンク習得法』の協賛広告を出しました
毎日新聞が2015年10月26日から11月8日まで実施している読書週間企画『地方・小出版 良書連合企画』に書籍『英会話イメージリンク習得法』の協賛広告を出しました。
この企画は八重洲ブックセンター(東京)とも連動しており、店頭で企画に協賛している書籍が展示されております。
お近くにお立ち寄りの際はぜひ足を運んでいただければと思います。(編集部)
追記
2015年10月26日(月)の毎日新聞朝刊(全国版)にも掲載されております。
英会話教材の継続期間に関する調査結果
英会話教材はどれくらい継続されているのか?
こんにちは!編集部の遠藤です。
相変わらずしつこく英会話教材「英会話エクスプレス」の改訂を進めております。2014年中のご提供を目指していましたが、残念ながらもっと時間がかかりそうです…。お待ちいただいている皆様には大変恐縮ですが、代わりに大変内容の濃いものに仕上げておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
さて、英会話エクスプレスでは長く英会話学習を続けて頂くことを一つの目標に置いておりますが、制作過程で「はて、巷の英会話教材には聞き流し教材などもあるけれど、果たしてどれくらい継続できているんだろう?」ということが気になったので、ランサーズでアンケートを取ってみました。
設問 |
件数 |
比率 |
未開封のまま手をつけていない |
12 |
6.3% |
3日以内にやめてしまった |
10 |
5.2% |
1週間以内にやめてしまった |
21 |
11.0% |
1ヶ月以内にやめてしまった |
45 |
23.6% |
3ヶ月以内にやめてしまった |
38 |
19.9% |
3ヶ月以上続けられた |
65 |
34.0% |
合計 |
191 |
100% |
最初の1週間で、だいたい4人に1人が脱落
- 1週間以内に合計22.5%(だいたい4人に1人)がやめてしまう。
- 1ヶ月以内に合計46.1%(だいたい半数)がやめてしまう。
- 3ヶ月以内に合計66.0%がやめてしまう。
乱暴に言ってしまうと、1週間、1ヶ月、3か月でざっくり1/4ずつ脱落していく感じで捉えてよいかと思います。また、聞き流し教材も「英会話教材市場に占める割合」を勘案すると、継続率の向上にはあまり貢献できていないことが見て取れます。
特にポイントは最初の1週間ですね。こちらは書籍『英会話イメージリンク習得法』でも述べていますが、習慣化する前にどうしても頑張ってしまうことが要因ではないかと思っています。以下に少し長いですが、習慣化するコツについて述べた箇所を引用します。
習慣になっている行為となっていない行為の違いは、それをする前に「やろうかな、やめておこうかな」と考えるかどうかです。...(中略)...英会話の学習も「やろうかな、それとも今日は違うことをやろうかな」と考えるうちはまだ習慣になっていません。そして習慣になっていない間は毎回「やろう!」と決断するためにエネルギーを費やすことになります。
まだ習慣になっていないことを習慣化するときには、それをやることの意味や意義の大きさはそれほど役に立ちません。このようなときに重要なのは、とりあえずやることに対するハードルをできるだけ低くすることです。
例えば「毎日30分やろう!」という目標はかなり高いハードルです。「今日はどうしようか…」と考えたくなります。はじめは「毎日5分を習慣化するまでやる」でかまいません。5分で効果があるのだろうか、などとは考えないようにしましょう。最初に越えなければいけないことは英会話の学習を習慣にすることなのです。
『英会話イメージリンク習得法』
第3章第2節「継続すれば学習時間は確保できる」より
どんな英会話教材を使われるとしても、ぜひとも最初の一週間は頑張りすぎず、みなさんの日常生活に英語を少しでいいので組み込むことを第一に優先してもらえたらと思います。
今回の調査結果には他にも見るべきところはありますが、とりあえずは最初が肝心ということで、1週間の部分だけを取り上げました。
現在、改訂作業中の英会話エクスプレスでも、このあたりの離脱率を抑えるための工夫をもっともっと考えてまいりたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
徳島大学における書籍モニターの結果をお知らせします Vol.2
英会話イメージリンク編集部の遠藤です。
6月下旬に実施したモニターキャンペーン(第二弾)の結果、4名の方にレビューを書いていただくことができました。応募してくれた学生のみなさんは、前期の期末試験が近い中、ありがとうございました!(第一弾はこちら)
※Amazonのレビュー投稿で、「モニターに応募した投稿」であることが明記できていないものがあります。投稿者名が「渡辺智貴」となっているレビューは、モニター投稿ですので御承知おきください。(現在、文言の追加を改めて依頼しております)
さて、このキャンペーンではレビュー以外に「質問用紙」も提出してもらっています。ここでは質問内容と、私からの回答もあわせてご紹介させていただきます。
(1)T.Wくん
質問
単語のコアイメージについてなのですが、コアを教えられると分かるのですが自分で見つけるとなると少し困ります。だからコアを見つけるコツが知りたいです。
回答
まるっきり取っ掛かりなしにコアを見つけるのは難しいので、とりあえず最初に出てきた「英単語の日本語訳」を基準にするのがいいと思います。そして、その「日本語訳」のイメージを使って、ほとんど違和感なく文章が理解できている限りは、特にコアなどを考える必要はありません。
当初の「日本語訳」では理解できない文章に出会ったときに、コアを考えてみると良いと思います。getであれば「得る」という日本語訳をとりあえず覚えておいて、それでは理解できない文章に出会ったときにはじめて、じゃあ「getのコア」はどういうものなんだろうか?と考えたらよいというわけですね。
で、コアというものも、実は流動的なものだと思ったほうが良いと思います。英単語は多くの意味の範囲をカバーしていますが、そのなかでも使われる頻度が高い意味のところにコアは存在しています。
しかし、「その意味が使われる頻度」は時代によって変わります。そういう意味でコアは時代を反映して移り変わってしまうのです。
これは日本語でも同じで、昔と比べて30代の女性を「おばさん」と呼ぶのは微妙に抵抗感が生まれていると思います。そして30代女性を「おばさん」と呼ばないようにすればするほど、その言葉のコアはもっと上の年齢の方に移動していきます。下手をすると、コアを失い言葉自体が消滅することもあります。
このように「使われる頻度」に依存しているということは、住んでいる場所によってもコアイメージは異なる可能性があるということです。アメリカ人のもつgetのコアイメージとイギリス人のもつgetのコアイメージは微妙にズレているはずです。
これは関西人のもつ「アホ」のコアイメージと関東の方が感じる「アホ」のコアイメージがズレているのと同じです。それは「アホ」という言葉を「愚か者」という意味で使うのか、「人間らしい憎めないやつ」という意味で使うのか、それぞれの意味で使う頻度が関西と関東で異なっているからです。
ながながと述べましたが、コアイメージというものも絶対視するのではなく、あくまでも理解するための便利なツールと捉えてもらえたらと思います。
(2)Y.Oくん
質問
教材を作る上で、一番気をつけたのは、一番力を入れたのはどの点ですか?
回答
「英会話イメージリンク習得法」の制作時に気をつけたのは、日本人でも体感的に英語の仕組みがわかるようにすることでした。
文のルール(文法)からスタートするのではなく、人間らしさからスタートするとでも言えば良いでしょうか。アメリカ人も同じ人間です。彼らが英語を使えているということは、英語にも必ず「人間らしさ」が内包されているはずと考えました。
逆に言えば、何気なく使っている日本語にも「人間らしさ」が含まれているはずで、それらがどのようにズレているのか、それを分析すれば自ずと文のルールを説明できるはずだと考えたわけです。
あと気をつけたのは、この分析をするときに妥協をしないというところでしょう。ネイティブにちゃんと確認を取るのは当然として、ネイティブの説明に納得できなければ、納得できるまで粘る。自分の仮説がしっくりこないときも同じで、しっくりくるまで粘る。
きっと自分と同じように、釈然としない状態で英語と向き合っている人がいるはずだと思っているのですが、そういう人たちが自分と同じところで悩まなくて済むようにという感じで分析を続けて、本の完成までこぎつけました。